2006年 10月 06日
夕方とよるのあいだ 河川敷 水面は空のいろ 音楽のない代わり 風が耳を通りすぎる となりに座ったきみの 匂いをひきつれて、ゆく どこまで? 「火星にきたみたいだね」 と、ぽつり それは、そんなに遠い未来じゃないかもしれない だってぼくは、あしたのこともわからない 「ふたりで火星にいこうか」 と、きみが笑う やだよ だって、きみにきらわれたら って、考える かっこわるいから、それもいいね って、うそぶいた 「とおいね」 と、きみがいったけれど どんな顔をしてるのか、わからなかった から それが火星までの距離のことなのか 実現する未来までの時間なのか それとも、ぼくときみとの、すきまのことか も、 わからなかった 風は止んで 音がなくなって ここがどこだかも、見失いそうになるけど きみが手をそっとにぎってくれたから 無重力でも、つながっていられる 気がしたよ
by another--heaven
| 2006-10-06 01:27
|
ファン申請 |
||